古民家鑑定士とは,古民家の評価をすることを目的として職業技能振興会が認定を行っている資格です.築50年以上の日本の住宅で使われていた伝統的な構法並びに在来工法を理解し,そこに使用される伝統的な資材に精通し,古民家で培われた日本の気候風土に合った持続可能な住環境を次世代に継承していく為の知識と経験を兼ね備えていることを証します.
こみんかかんていし古民家鑑定士
資格の概要
資格の名称
- 資格名
- 古民家鑑定士
- よみ
- こみんかかんていし
- 資格英名
- Kominka appraiser
資格の種別
- 資格種別
- 民間資格
- 実施団体
- 一般財団法人 職業技能振興会
- 制度開始年
- 2009(平成21)年
実施団体である職業技能振興会は,技能労働者の養成を図り,我が国の労働環境の整備に協力する事を目的としている財団法人です.市場のニーズに基づき,様々な職業的能力に関する資格制度を整備・認定しています.
資格の認定と更新
資格の取得には,認定試験の合格が必要です.試験に先立って,当日に同一会場で古民家鑑定士試験対策の講習が併催されていることがほとんどで,受講後そのまま認定試験を受験することが可能です.
- 認定方式
- 試験
- 更新方法
- 3年間
試験の概要
- 試験名称
- 古民家鑑定士認定試験
- 受験資格
- 20歳以上
- 試験実施団体
- 一般財団法人 職業技能振興会
- 受験料
- 9,000円(令和2年度)
受験スケジュール
- 試験日
- 全国各地で月1回程度開催
- 出願期間
- 各会場ごとに異なる(おおむね試験日の1週間前まで)
- 合格発表
- 受験した翌月の10日以降に通知
試験の内容
- 出題形式
二者択一式,全60問,50分,
最新の公式テキストは持ち込み可
- 試験範囲
「総論」「伝統構法」「在来工法」の3科目
■総論科目
資格制度の設立意義 / 資格者の果たすべく使命 / 環境問題 / 鑑定方法
■伝統構法
伝統構法とは/ 伝統構法に用いられる部材 / 移築や再生の為の方法
■在来構法
在来構法とは / 在来構法に用いられる部材 / 在来構法の改修方法
- 合格基準
合格科目により取得できる資格が異なる
- 3科目とも合格点に達した場合→「1級」
- 「総論」「伝統工法」にのみ合格→「2級 伝統」
- 「総論」「在来工法」にのみ合格→「2級 在来」
- 免除科目等
- 最終受験日より6ヶ月間は,不合格教科をのみを再受験することで,1級を取得することができる.
お問い合わせ
制度の沿革
資格制度が創設 | |
建築士会継続能力開発制度(建築CPD)へのプログラム登録を開始 | |
建築CPDの認定を終了 |
受験データ
試験科目別の出題状況
試験における科目別の出題構成はあらかじめ公表されており,①総論・20問,②伝統工法・20問,③在来工法・20問の合計60問となっています.合格には各科目とも一定の基準点への到達が必要なため,各科目とも不得意なくバランスよく得点することが求められます.
凡例 | 科目 | 配分 |
---|---|---|
① | 総論 | 20問 |
② | 伝統工法 | 20問 |
③ | 在来工法 | 20問 |
合計 | 60問 |