宅地建物取引士(宅建士)とは,宅地建物取引業法に基づいた国家資格です.不動産の売買や交換,貸借の取引において,購入者等の利益の保護および円滑な流通に資するよう,契約時の重要事項の説明などを行う,不動産取引のエキスパートです.
資格の取得には宅地建物取引士資格試験(宅建試験)への合格が必要です.合格後,所定の登録要件を満たしている者は,登録手続きを行い,宅建士証の交付を受けることで宅地建物取引士になります.
宅建業法により,不動産の取引時における「重要事項の説明」「重要事項説明書への記名押印」「契約書への記名押印」は宅建士のみが行うことのできる専管業務と定められています.また,宅建業者には常に一定数以上の専任の宅建士の設置が義務付けられており,不動産関係の資格の中でも認知度が高く,大きな需要のある資格です.