不動産に関する基礎的な知識や,全般的なの業務能力の向上を目的とする資格・教育制度のことを研修系と呼ぶこととし,研修系の資格・検定として分類しています.不動産の各業界団体には,加盟各社の事業領域に適合する内容の人材開発プログラムを主導していることがあり,これらを他の資格と分けるために設けたジャンルです.
具体的には,全宅連による宅建業初任者向けのプログラムである「不動産キャリアパーソン」や,宅建登録講習の受講段階にある者を対象とした「宅建アソシエイト」などです.
このジャンルの資格は,主に従業員への社員教育として機能しており,資格取得そのものよりもそこへ至る講座・講習に重きがおかれています.いずれの資格も,カリキュラムは基礎的な内容からはじまる網羅的なものになっており,新卒者に限らず,中途入社を含む初任者全般にとって有用な資格といえます.