不動産基礎研修とは，不動産流通推進センター（推進センター）により行われている研修プログラムです．宅建業法におけ体系的な従業者教育の一環として，初任従業者向けの研修に位置づけられています．不動産業にはじめて従事する者や，これから従事しようとする者を対象としています．修了により，従業者としての基礎知識を修得していることを証します．
研修の受講者は，推進センターが実施している不動産流通実務検定（スコア）を1回無料で受験することができる．
ふどうさんきそけんしゅう不動産基礎研修
資格の概要
資格の名称
- 資格名
- 不動産基礎研修
- よみ
- ふどうさんきそけんしゅう
資格の種別
- 資格種別
- 民間資格
- 実施団体
- 公益財団法人 不動産流通推進センター
実施団体である不動産流通推進センターは，不動産流通市場の整備・近代化に対する支援を行う公益法人です．不動産業に従事する人材の育成の一環として不動産基礎研修のほか，不動産流通実務検定など不動産流通関係の資格・検定試験を主催しています．
資格の認定と更新
- 認定方式
- 講習
- 登録機関
- 通信講座を受講した者には，不動産流通推進センターより修了証が交付される．
資格の位置づけ
法令上の地位
宅建業法における従業者教育の努力義務規定の一環として，初任従業者研修に本プログラムが採用されることがあ利ます．
- 根拠規定
体系的な研修の実施
宅地建物取引業者を直接又は間接の社員とする一般社団法人は，宅地建物取引士等がその職務に関し必要な知識及び能力を効果的かつ効率的に習得できるよう，法令，金融その他の多様な分野に係る体系的な研修を実施するよう努めなければならない（宅建業法75条の2）．
- 宅建業法：宅地建物取引業法
宅建従業者の研修
本資格は，宅建士等の体系的な研修のうち的確な初任従業者教育の実施に相当し，新入社員や中途採用者向けの研修として位置づけられています．
講習の概要
- 受講資格
なし
誰でも受講することができる
- 受講形態
- e-learningによる講習
- 受講募集期間
- 通年
- カリキュラム
■第I段階
- 住宅を借りる / 住宅を貸す / 住宅を買うときの流れ / 中古マンションを買う / 中古戸建て住宅を買う / 新築マンションを買う / 新築建売住宅を買う / 資金計画を立てよう / 住宅を売る時の流れ
- 売買契約の知識 / 契約の解除 / 不動産の登記 / マンション独特の法律 / 住宅を買うとかかる税金 / 住宅を買うと戻る税金 / 住宅を持っているとかかる税金 / 住宅を売って利益が出たときにかかる税金 / 住宅を売って損失が出たときの税金の取り扱い
- 住宅を建てるときに知っておいた方がよい主な法律
- 土地を買って住宅を建てる時の留意点 / 土地の形質・建物の構造 / さまざまな公簿 / 住宅を貸し借りするときの知識 / 住宅を貸すとかかる税金 / 相続税と贈与税の配偶者控除 / 借地上の住宅 / 仲介（媒介）業者を選ぼう
■第II段階
コンプライアンス / 初歩の民法 / 民法の特別法 / 初歩の宅地建物取引業法 / 媒介業務の流れと受付業務・物件調査の目的と種類 / 面接聞取り調査および現地調査 / 公簿等による調査 / 法令上の制限調査
- 受講期間
- 学習の目安は，週に4〜5日，1日30分のペースで，概ね12週間． 1年間ログインがない場合には，学習用マイページが閉鎖される．
- 受講料
- 13,500円（税込・テキスト代含む，令和2年）