住宅診断士(JSHI公認 ホームインスペクター)とは,日本ホームインスペクターズ協会による資格です.屋根,外壁,屋内,小屋裏,床下など住宅全体の劣化状況や欠陥の有無を診断して,メンテナンスすべき箇所や修繕時期と概算費用をアドバイスする専門家であることを証します.
じゅうたくしんだんし住宅診断士
資格のあらまし
資格の名称
- 資格名
- 住宅診断士
- よみ
- じゅうたくしんだんし
上記以外にも,JSHI公認ホームインスペクターと称されることがあります.
資格の種別
- 資格種別
- 民間資格
- 実施団体
- NPO法人 日本インスペクターズ協会
- 制度開始年
- 2009(平成21)年
資格の認定と更新
試験に合格し,所定の手続きを経た者は,日本インスペクターズ協会へ資格の登録をすることができる.
- 認定方式
- 試験
- 登録機関
- 日本ホームインスペクターズ協会
- 有効期間
- あり(2年間)
- 更新方法
- 2年ごとに更新講習を受講して資格を更新する
試験の概要
- 受験資格
なし
誰でも受験することができる
- 試験実施団体
- NPO法人 日本インスペクターズ協会
- 受験料
- 14,000円(税込)
受験スケジュール
- 試験日
年1回
11月中〜下旬の指定された期間中のうち受験者が選択した日(令和2年度)
- 試験会場
- 全国各地
- 出願期間
- 6月下旬から受付開始
- 受験票発送
- なし
- 合格発表
- 12月中旬
試験の内容
- 試験方式
- CBT方式
- 出題形式
- 四肢択一,50問(90分)
- 試験範囲
- 住宅に関わる建築の法規や実務範囲のガイドライン
- 主に木造住宅,マンションの構造部材等の名称
- 住宅の給排水,衛生,空調,電気設備等などに関する呼称や一般的な仕様
- 木造住宅,マンションの施工
- 木造住宅,マンションの劣化の判断
- 住宅の調査・診断方法
- 報告書の作成
- 一般的な住宅の売買・取引の形態や契約
- 業務に関するコンプライアンス,モラル,マナー
- 合格基準
- 総合得点が合格基準点以上,かつ分野別得点が基準点以上の場合に合格
お問い合わせ
制度の沿革
日本インスペクターズ協会として法人登記 | |
第1回公認ホームインスペクター資格試験を実施 | |
合格基準に分野別基準点が導入 | |
試験方式の変更(マークシート→テストセンターでのCBT方式) |
受験データ
受験者数・合格者数・合格率の推移
過去5年間に実施されたホームインスペクター(住宅診断士)試験の受験者数,合格者数および合格率の推移を図表に示します.かつては1千人以上の受験者数がありましが,ここ数年は連続して数百人規模の受験者数となっています.試験方式がCBT方式へ変更されたものの,合格率は継続して30%ほどとなっており,今後もこの水準の合格率が継続すると予想されます.
試験回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2020年度 | 604人 | 179人 | 29.6% |
2019年度 | 784人 | 214人 | 27.3% |
2018年度 | 884人 | 282人 | 31.9% |
2017年度 | 1,156人 | 364人 | 31.5% |
2016年度 | 1,714人 | 523人 | 30.5% |
(特非)日本ホームインスペクターズ協会の発表に基づき作成
合格点の推移
過去5年間に実施されたマホームインスペクター(住宅診断士)試験の合格基準点(合格に必要な最低点)の推移を図示します.試験のCBT化がなされましたが,今後も合格ラインは満点の75%程度に設定されるものと予想されます.