ふどうさんしょうけんかますたー
不動産証券化マスター

不動産証券化マスター(不動産証券化協会認定マスター)とは,不動産証券化協会による資格です.不動産証券化に関する実務知識と能力が一定水準にあることを証します.

資格の取得には,指定された講習を修了し,各段階の修了試験に合格する必要があります.合格後,一定の業務経験を有する者は,登録手続きを経て不動産協会認定マスターとして称されます.また,マスター登録後も,資格の継続には新規認定から5年ごとに更新審査を受ける必要があります.


受験データ(令和2年度,コース1)

受験者数

2,142

合格者数

769

合格率

35.9%

資格のあらまし

資格の名称

資格名
不動産証券化協会認定マスター
資格名
ふどうさんしょうけんかきょうかいにんていますたー
資格英名
ARES Certified Master

上記以外にも,ARESと称されることがあります.

資格の種別

資格種別
民間資格
実施団体
(一社)不動産証券化協会
制度開始年
2006(平成18)年

実施団体である不動産証券化協会(英:The Association for Real Estate Securitization)は,不動産投資・証券化市場の健全な発展を推進する公益法人です.大手不動産会社や証券会社を主な会員としています.専門家の育成事業として不動産証券化協会認定マスター資格の認定を実施しています.

等級・級位

マスター
不動産証券化協会認定マスター.修了試験に合格し,かつ所定の実務経験を有している者へ与えられる称号.
アソシエイト
不動産証券化協会認定アソシエイト.試験には合格しているものの,まだ実務経験要件を満たしていない者に与えられる称号.

資格の認定と更新

コース1およびコース2の二段階からなる養成講座を修了した後,不動産証券化協会へ資格認定を申請することで,「不動産証券化協会認定マスター」認定証の交付を受けることができる.

認定方式
試験および実務経験
登録機関
不動産証券化協会
登録要件

以下の要件を審査し,適格と判断された者が「不動産証券化協会認定マスター」の認定を受けることができる.

  1. 知識要件:資格認定を申請する年度のマスター養成講座を修了していること
  2. 実務経験要件:金融業あるいは不動産業等における実務経験(証券化業務には限らない)を2年以上有していること
  3. 倫理行動要件:マスター職業倫理規程等の誓約書の提出

なお,認定要件のうち実務経験要件のみを欠く者は,「不動産証券化協会認定アソシエイト」として認定される.

有効期間
あり
継続教育

マスターおよびアソシエイトには継続教育の受講を義務があり,法改正等に伴う知識の更新や専門性を高めるための研鑽が求められている(マスター継続教育).

マスター継続教育のメニューには指定研修への参加や協会活動などがある.各メニューごとにポイントが定められており,毎年度の獲得ポイントが基準に到達しない場合は警告等の措置がなされる.

更新方法
新規認定から5年ごとに倫理行動に関する更新審査を受ける.

資格の位置づけ

法令上の地位

不動産証券化マスターは,国土交通大臣登録証明事業に指定されており,以下に挙げる人的要件を満たす資格のひとつとなっています.

  • 不動産特定共同事業の業務管理者

  • 不動産投資顧問業登録

  • 金融商品取引法上の不動産関連特定投資運用業

人的要件

不動産特定共同事業の業務管理者

不動産特定共同事業の許可を受ける際には,一定の資格を持った業務管理者を設置しなければならない(不特法17条).宅地建物取引士資格登録者であり,かつ以下のいずれかの認定を受けている者は,登録証明事業による証明を受けた者に該当し,業務管理者になることができる(不特法施行規則21条の3).

  • 不特法:不動産特定共同事業法
  • 不特法施行令: 不動産特定共同事業法施行規則(平成7年大蔵省・建設省令第2号)

試験の概要

受験資格

①コース1: 誰でも受講することができる

②コース2: コース1の修了者

試験実施団体
(一社)不動産証券化協会
受験料
  • コース1:98,000円(税別)
  • コース2:58,000円(税別)

上記は一般向けの価格.会員や学生には割引あり.

受験スケジュール

試験日

①10月第4日曜日(修了試験)

②2月上旬(スクーリング)

出願期間

①3月下旬〜4月中旬

②翌1月上旬〜中旬

合格発表

①翌1月上旬

②翌5月中旬

試験の内容

出題形式

(コース1)

養成講座の受講および択一式の修了試験

(コース2)

養成講座の受講およびスクーリング

試験範囲

(コース1)

養成講座で学習する5科目の教材を出題範囲とし,修了試験を課す

(コース2)

スクーリング時に実務演習の実施および課題レポートの提出を課す

免除科目等

あり

一度資格を喪失した者や,改めてマスターになることを目指す場合を対象に,試験による再認定制度がある.

お問い合わせ

実施団体

(一社)不動産証券化協会

https://www.ares-campus.ares.or.jp/

制度の沿革

不動産証券化協会の前身となる不動産証券化研究会が発足

不動産証券化実務家養成講座が開講

不動産証券化協会認定マスター資格制度が創設

資格データ

有資格者の数

不動産証券化協会の発表によると,2021年3月4日時点の認定者は,マスターが8,510名,アソシエイトが142名です.

受験データ

受験者数・合格者数・合格率の推移

過去5年間に実施された不動産証券化協会認定マスター試験(コース1)の受験者数,合格者数および合格率の推移を図表に示します.受験者数は2千人を超える水準で,年々増加傾向にあります.また,合格率は35〜37%台の範囲で安定しており,今後も同様のトレンドを示すと予想されます.


試験回受験者数合格者数合格率
2020年度2,14276935.9
2019年度1,96268735.0
2018年度1,86268536.8
2017年度1,64561637.4
2016年度1,55055836.0

(一社)不動産証券化協会の発表に基づき作成

コース2の合格率(修了率)は,例年9割を大きく超えています.堅実に「レポート課題の」と「スクーリングでの確認テスト」をこなすことが大切となります.

合格者の男女比

2020年度の不動産証券化マスター試験合格者の性別内訳(コース2,2019年度の場合)を図表に示します.合格者の男女別の比率は,男性が83.1%(562人),女性が16.9%(114人)でした.

凡例項目内訳
男性562人
女性114人

(一社)不動産証券化協会の発表に基づき作成

合格点の推移

過去5年間に実施された不動産証券化マスター試験コース1における合格基準点(合格に必要な最低点)の推移を図示します.期間を通じて合格点はほぼ70点で均衡しています.

(一社)不動産証券化協会の発表に基づき作成